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2019年8月18日
皆さんは動物管理センター(保健所)の中を見た事がありますか?
殆どの方がこの場所は縁遠い所で、あまり知らないという方が沢山おられると思います。
今回は私が実際に見た光景を少しお伝えしたいと思います。
私はドッグトレーナーを行なっている傍、月に何度かボランティアで動物管理センターに出向き、しつけを教わったことのない子達に基本的なトレーニングと一発芸を教えています。
私の出来ることは極小さなことですが、問題行動の抑制と芸を教えて、次の飼い主さんの目に止まりやすいように、犬にとってはする必要がないはずの事を教えています…
その中で私がいつも思う、あの殺伐とした収容所と、その奥の俗に言う、ドリームボックス。
このドリームボックスという言葉、皮肉で考えられたのかもしれないが、私は大嫌いな表現です。
夢を見るように旅立てる、そんな事は無く、踠き苦しみ悲鳴とともに最期を終える『処分機』です。
犬がいるスペースは約1.5畳ほどのスペースになっており、水・餌などは全て外から接触なしにできるようになっています。
どのように処分機まで連れて行くか?
これは実際に見た方ならわかると思いますが、すごく酷いです。
犬が収容されている扉の横に、ボタンがあり、そのボタンを押すと、可動式の扉が奥に押されていきます。
それと同時に奥の壁が上下に動く仕組みになっていて、奥の扉が開きます。
奥は通路になっています。その通路にも可動式の扉が設置されて、押し込む形で処分機まで入れます。
犬の命は全てボタン1つで終わります。
そこで働いている方に聞いた『殺処分についてどう思われますか?』という質問に…
職員の方は悲しみをこらえたように、『殺したくないです。私のところではせめてもと思い、処分機では無く、麻酔薬で眠るようにしています。』
と聞きました。
働いている方にも相当なストレスだと思います。
動物愛護に尽力されている団体の殆どが、やはりお金に困っています。
『お金が無ければ、動物は救えない。』
すごく生々しい言葉ですが、これは事実です。
身銭を切って、『犬のために』『猫のために』と活動されている方も多くいます。
アニマルシェルターは
『ペットを捨てる人がますます増える』
『財源の確保はどうする』
『どこに建設する』
など様々な課題はあるかと思いますが、最終的にはペットショップを廃止してアニマルシェルターから犬を引き取るような形ができればと願っています。
もっと私に発信力があれば良いのですが…
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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