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2016年10月8日
犬にも糖尿病がある
犬にも、生活習慣病と言われる糖尿病が存在します。
自分で狩りをしないペットの場合は、食生活などを飼い主がコントロールしなければいけません。
・犬の糖尿病とは
膵臓の機能が壊れてインスリンが出なくなり、糖分が代謝できず血液中に残り続けてしまう病気です。
Ⅰ型(インスリン依存型)糖尿病は若い犬に多く、治療にはインスリンの接種が必要になります。
膵臓は健康でも他の原因で血糖値が上がってしまうⅡ型(インスリン非依存型)もあり、これは老犬に多い傾向があります。
犬の場合、Ⅰ型とⅡ型の比率は4:1と言われています。
・症状
初期症状はほとんどなく、血糖値が高い状態が続くことで様々な症状が現れ始めます。
一番に気付きやすいのは多飲多尿で、尿量は通常時の3倍にも増えます。
食欲はあり食事もできているのに、糖分が吸収できないので痩せることが多く、嘔吐や下痢をすることもあります。
このような状態が長く続くと、肝疾患からの腹部の膨れ、白内障やケトアシドーシス、腎疾患などの合併症も起こします。
血糖値のコントロールで症状は防げるので、重症化する前に気付いてあげられるかがポイントになります。
・予防
早食いや大食いはインスリンの分泌量を狂わせやすくなります。
また、必要以上に食べていないか、年齢と代謝量に合わせた食事量のこまめな見直しが大切です。
糖尿病になりやすい犬種にはミニチュアダックス、ビーグル、プードルなど15種が発見されています。
さらに、シニアのメスはオスに比べて4倍以上発症しやすい傾向があります。
このような体質に加えて、肥満であると発症リスクがさらに上がるので、必要に合わせて運動や食事制限する習慣をつけましょう。
愛犬の血糖値が気になる場合には、人間用の尿糖試験紙を利用すると、試験紙にオシッコをかけるだけで日常的に簡易検査ができます。
糖尿病の症状に心当たりがあれば、早めに動物病院で受診してください。
生活習慣や運動の見直しには、ペットシッターや訓練師への相談もおすすめです。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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