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吉造ブログ

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老犬介護の実情

2016年6月25日

ペットの長寿化の時代に

ペットを飼い始める時に、おおよその寿命についても考えてみることでしょう。

犬であれば15年以上、猫であれば20年近い場合も珍しくありません。

ほんの20年ほど前までは、大型犬の寿命は10年未満でした。しかし最近では、大型犬でも15年を超えることが珍しくありません。

驚くほどの短期間で平均寿命が延びた背景はどのようなものなのでしょうか?

それは、動物医療の急速な発展と食事の品質が格段と向上したからだと言われています。

今や犬も人間と同じように生活習慣病になり、癌を発症し、痴呆まで起こっています。

長寿化のもたらしたものは、家族と共暮らせる喜びだけではなく、苦労もあったといえるでしょう。

 

ペットも介護の時代

今や10歳を超えたペットは、いつ介護の必要な場面になっても不思議ではないと言われています。小さなペットの介護であれば、さほど手のかかるものではないと皆思うようです。介護が必要になるまでの10年以上の時間を共に過ごし、家族の一員として暮らしてきたのですから、介護も愛情をもって接してゆこうと決心することでしょう。

ですが、いざ介護の必要な生活が始まってみると、想像していたものとはほど遠く、家族を悩ませてしまうのです。

一晩中続く夜泣き、室内をうろうろと歩き回る徘徊、トイレの失敗は当然の事のように繰り返されます。

中には、歳をとり視力や聴力が低下したことで警戒心が強まり、家族にさえも本気で牙をむくようになる場合もあります。

日々の忙しさの中に、犬の介護が加わるだけでも相当な負担になる上に、夜泣きともなれば近隣との騒音トラブルも気になってしまうでしょう。

 

もう介護は無理だと限界を感じても、昼寝をしている様子はまるで子犬の頃と変わらないかのようにかわいらしく、その姿に心が痛むものです。

愛情を持って、優しく接しようと覚悟を決めたはずがと、自己嫌悪に陥ってしまうのです。

ペットの介護について、周りに相談しようにも、当事者でない限りその大変さはなかなか共感を得られず、益々悪循環へはまってしまうのです。

最近、保健所での犬の殺処分に関する話題がたびたびニュースで取り上げられています。

数年前までは、保健所への持ち込み理由の大半は、無計画に犬を購入してしまい、飼育継続が難しくなったという理由でした。でも、最近では持ち込む理由は圧倒的に、介護が増えています。高齢になり、介護が必要になったものの、家族だけでは世話にも限界があると。

中には、家族の介護を抱えており、犬の介護までできないという理由で犬を持ち込んだ飼い主もいます

 

プロを頼れない現実

犬が若く健康だったころは、旅行に行くときはペットホテルを使用し、定期的にトリミングをうけ、動物病院を受診したことでしょう。

ですが、大半のペットホテルやトリミングショップは、高齢になった犬の利用を断っています。これは、万が一滞在中に体調を崩し、死亡してしまっては責任問題になるという企業側の事情からです。

ですが、いくら高齢になったからといって、それまでプロに依頼していた世話を家族だけで補う事は本当に大変な事でしょう。

ペットホテルを利用できないほどの高齢な犬であれば、知人へ世話を依頼することさえためらってしまいます。

何か困ったことがあれば、動物病院を受診しようにも、痴呆や介護は病気とはいいきれず、治療方法もないので、結局は何も解決できないのです。

それまで、困った時はプロに依頼していたものの、本当に困った時に頼れる相手が居ないということは、介護を必要とするペットを抱えた飼い主を本当に追いつめてしまうのです。

 

本音が言えない介護

ペットを飼っていると同じペットを飼っている人通し、散歩で毎日顔を合わせ、親しくなったりする事もあるでしょう。

ペットに関する大抵の話しができ、お互いに写真を見せ合い、楽しい時間を過ごせるものです。ですが、介護についてはどうでしょうか?本音を口にしたことがありますか?本音を口にできる状況にありますか?

毎晩の夜泣きについ大声で怒鳴ってしまった時、年齢からくるものだから仕方ないとわかってはいるものの排尿をなんども失敗してしまうペットに対して激しい苛立ちを覚える時、片時も目が離せない緊張感の中で生活をしている事でのストレス。

口に出してしまったら、それまでのペットへの愛情もすべて否定されてしまうようで、口にする事をためらってしまう事でしょう。

このような思いは、家族のだれもが同様に感じて居ながらも、皆口にできずにいるのではないでしょうか。

介護が大変だと思ってはいても、どう解決したらいいのかわからずに、自問自答する事でしょう。

 

家族に残された選択肢は?

ペットを飼う事は出来ても、ペットの介護はできないというご家庭は多いのではないでしょうか。

日中は、ケージの中で静かに留守番をしていてくれる、食事は市販のドッグフード、散歩は週末にというように、日々の仕事や育児と両立できる範囲でなればペットを飼えるというものでしょう。

でも、もしペットに介護は必要になったら、手を掛ける余裕がない。最近では、一人暮らしでペットを飼うことも珍しくありません。そのような場合、もし介護が必要になった場合、どう時間のやりくりをしたらいいのでしょうか。

どう頑張ってみても、ペットの介護まで手が回らないとなった場合、家族にはどのような選択肢があるのでしょうか?

ある家族は、保健所へ持ち込み、またある家族は安楽死を選んだそうです。

ある女性は、ペットの介護の為に長年勤めた会社を辞めたそうです。

どのような方法を選択したとしても、家族の負担はとても大きく、大きな後悔が残る決断でしょう。

ですが、長年共に時間を過ごしたペットを最後に不本意な方法で見送ることは、本当に心が痛む事でしょう。

 

ペット介護士という仕事

最近、飼い主のニーズにこたえる形で、ペット業界に新しい資格制度が確立されました。それは、ペット介護士という資格です。主に老犬の介護を専門とし仕事を行います。

老犬介護に必要となる栄養学、健康管理学を身につけたペット介護士が飼い主に代わって、介護を代行するのです。

この資格制度が出来るまでは、老犬の介護をプロに依頼したい場合は

ペットシッターが最も近い存在でした。でも、健康で元気な犬の世話をする事と介護の必要な老犬の世話をする事では大きな違いがあります。

特に、食事に関しては、老犬の場合、自力で食べることが出来ずスポイトを使って口の中へ流し入れてあげなければならない場合もあります。

散歩も同様です。ペットシッターとしての仕事であれば、逃げ出してしまわないように、交通事故にあわないように、他の犬や人とトラブルを起こさないようにと気を配る事で十分でした。

でも、老犬の場合、自力で立ち上がることが出来ない場合、歩行中に支えが必要な場合もあります。そのような場合には、専用のハーネスを使って歩行介助が必要になります。

同じように犬を預かり世話をするといっても、その仕事内容、必要とされる知識は全く異なっているのです。

 

ペット介護士になるきっかけは?

ペットに携わる仕事といえば、動物好きな人なら誰もが一度はあこがれる夢ある職業でしょう。ペット業界には、様々なジャンルがあり、その中であえて、動物介護士を目指すには、どのような背景があるのだろうかと気になることでしょう。

あるペット介護士は、元の仕事はトリマーをしていました。長年トリマーをしていたことで、常連の指名客をたくさん抱える人気トリマーにもなる事ができました。でも、自分がベテランになると共に、自分が見習いだったころに初めて担当したペット達が歳をとり、シニアと呼ばれる世代に入り始めました。

でも、店の規約では10歳をすぎたペットのトリミングを受け付ける事が出来ませんでした。

今までの10年間ずっと担当してきたペットの予約を断らなければならない日が来たのです。

もちろん、飼い主も子犬で迎え入れてから、カットはずっとプロに任せていたのですから、今後はどうしたらいいのかと途方に暮れてしまいました。

これから、歳を重ねるにつれて、益々家族だけで世話をすることは大変になってゆくのだろう。あれほどまでに大切に飼われていた犬が最後には行き場を失くし、飼い主を困らせる存在になっていると痛感した時、このトリマーは自分のやるべき仕事を見つけたそうです。

若く健康な犬を受け入れてくれるペットショップはたくさんあると。今後も同じような店は増え続け、毎年たくさんの新人トリマーが誕生するだろうと。でも、若く輝かしい時代を過ぎた老犬の為に仕事をする存在はとても少ない。ならば、自分がその存在になろうと。

何年もプロトリマーとして活躍してきた自分だからこそできる仕事なのではないかと。

それは、飼い主というものがいかにペットを大切に思っているかを、仕事を通じて十分に理解することが出来たからだと。

 

頑張らないペットライフも

行きつけのトリミングショップも利用できない、動物病院へ行っても夜泣きの対処方法も無い、ペット友達にも本音が言えないとなった時、本当に精神的に参ってしまう事でしょう。

スーパーへ買い物にゆく時間だけ、今日の日中だけ、この用事が終わるまで・・・誰かが我が家のペットの介護を代わってくれたならと感じる事は当然の事ながらみなあるものです。

このような時、無理に自分だけで頑張って、乗り越えてしまっていては、いつか自分自身が行き詰ってしまうことでしょう。

この様な時、本当に気軽にペットライフ吉造の動物介護士サービスを利用してみませんか。

介護の資格を持ったプロが家族に代わって、世話をお手伝いさせていただきます。気分を変えて、少しだけ心に余裕が出来たら、若く元気だった頃の愛犬の写真を見てみてはどうですか?思い出と共に優しい気持ちになれることでしょう。

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