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犬の腎臓病とSDMA検査について

2020年2月1日

早期診断に役立つSDMA検査

その年によって多少異なるものの、腎臓病は犬の死亡原因の3位ともいわれるほど多く、愛犬の慢性腎臓病に悩んでいる飼い主さんも数多くいます。

今回は、犬の腎臓病の早期診断に役立つSDMA検査についてご紹介致します。

犬の腎臓病ってどんな病気?

腎臓病と一言でいっても病気の種類は数多くありますが、大きく分類すると急性腎臓病と慢性腎臓病に分けられます。

中でも慢性腎臓病(CKD)に関しては老犬に発症しやすく、犬は発症率が高いので注意が必要です。

慢性腎臓病の場合、進行が緩やかで飼い主さんが気づいたときには既に手遅れになってしまうケースが多々あります。

主な症状としては、体重が減る・毛ツヤが悪くなる・水分摂取量が増える・尿の色が薄く量が多い・活動したがらないなどで、大抵症状も徐々に進行していくため気づきにくいのが特徴です。

犬の腎臓病

SDMA検査とは?

SDMA検査とは、動物医療に特化した検査や診断を中心に様々なサービスを提供しているアイデックス(IDEXX)の犬の腎機能評価のための検査サービスです。

SDMA検査はどこで受けられる?

SDMA検査は、少し前では動物病院で血液を採取して外部の検査機関に血液を送って検査していましたが、最近では院内で検査できるよう検査機器を取り入れている動物病院も増え始めています。

従来の検査と何が違う?

・早い段階で腎臓病を発見できる

一般的に腎機能の状態を確認するときは「クレアチニン」や「BUN」の上昇を確認して判断するのが従来の検査方法でしたが、SDMAに関してはより早く腎臓病を発見できるのが特徴です。

腎臓の機能が低下しているときは、血液中に含まれる窒素化合物である「クレアチニン」や「BUN」の濃度が高まるため、一般的にはこれらを腎臓の健康状態の指標にします。

しかしながら、「クレアチニン」や「BUN」に関しては既に腎機能の約75%以上が低下していないと濃度が上がらないと考えられているため、血液検査で分かったときには腎臓病は既に重症化しているケースが殆どです。

それに対してSDMAでは約40%の機能が失われた時点で数値が上がるため、「クレアチニン」や「BUN」を指標にするより早期段階で慢性腎臓病の発見ができます。

・犬の筋肉量による影響を受けない

「クレアチニン」数値は犬の体の筋肉量によって変動しますが、SDMA検査では個々の筋肉量の差によって結果が影響されないのが特徴です。

犬の写真

今回は犬の腎臓病とSDMA検査について簡単にご紹介致しましたが、犬の慢性腎臓病は進行が非常に緩やかなため、飼い主さんが気づいた時には重症化していることが多くあります。

愛犬の慢性腎臓病早期発見のため、SDMA検査を中心に定期的な健康診断を受けることをおすすめします。

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