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2019年11月22日
食事中に犬が物欲しそうな目で見ていると、ついつい食べ物を与えたくなってしまいます。
しかしここで注意が必要なことは、人間にとって栄養満点の食べものであっても犬にとっては危険なものが数多くあるということです。
今回は、犬に人間の食べものを与える機会がある方に是非読んで欲しい危険な食べものについてご紹介致します。
カカオが入っており、アルカロイドの1種である「テオブロミン」という犬にとっての有毒成分が含まれています。
犬が食べてしまうと体の痙攣や内臓の出血、また不整脈や心臓発作の原因になりますので、絶対に与えないようにしましょう。
ぶどうが危険な理由としてぶどうに含まれる農薬やカビの毒素などが考えられますが、実は何故ぶどうを与えると危険なのかは未だ判明していません。
ただし、ぶどうや干しぶどうを与えると犬に腎機能障害が起こり急性腎不全になる確率が非常に高いことは確実であり、これらを食べたことによって犬が死亡した例が数多くあります。
ネギ類全般には「アリルプロピルジスルファイド」、「n-プロピルジスルファイド」と呼ばれる成分が入っており、これらが赤血球にある「脂質膜」に危害を与えることが分かっています。
溶血性貧血や血色素尿の原因となり、大変危険ですので絶対に犬に与えないようにしましょう。
アボカドは品種によっては犬に危険になり得る食べもので、熟していないアボカドや限られた品種のアボカドには、犬にとっての中毒成分である「ペルシン」がたくさん含まれているので注意が必要です。
「ペルシン」は人間にとっては体内の殺菌作用が期待できる成分ですが、犬にとっては毒素になりやすく大量に食べてしまうと中毒症状が引き起こされやすい物質です。
ちなみに、日本で出回っているアボカドの多くが「グアテマラ種」という品種で「ペルシン」が多く含まれているので犬にはアボカドを与えないことをおすすめします。
ブロッコリーやキャベツ、カリフラワーやケールなどアブラナ科の野菜は数多くありますが、これらは甲状腺疾患がある犬の場合は避けましょう。
甲状腺はミネラル分の「ヨウ素」によってホルモンを作り出していますが、この「ヨウ素」を体内に吸収する時にアブラナ科の野菜が吸収を妨げるので、甲状腺疾患がある犬に与えるのは危険です。
トマトやナスのヘタ、ジャガイモの芽などには犬の中毒症状の原因となり得る「ソラニン」が含まれていますので、しっかりと取り除いてから犬に与えましょう。
ちなみにジャガイモの芽はこれ以外にも「チャコニン」という毒素も含まれていますので、犬にジャガイモを与える時は細心の注意が必要です。
犬が中毒を起こすような成分は含まれていませんが、他の骨の形状と異なり「縦に裂ける」という性質を持っており非常に危険です。
クリスマスシーズンになると鶏の骨を飲み込んでしまい動物病院に運ばれる犬が多いそうですが、縦に裂ける骨については犬の喉や気管、消化器官など体の内部に刺さる危険性が高いので気をつけなくてはいけません。
犬に危険な食べものについてご紹介致しましたが、人間にとって栄養満点の食べものであっても、全てが犬に良いわけではありません。
人と犬の消化能力には大きな違いがあり、人が消化分解できる有毒成分であっても犬は消化できずに体に被害を及ぼすものも数多くあるので、人間の食べものを与えるときには十分注意して与えましょう。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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