全国の自治体も動き出す！動物保護活動の現状

犬猫と暮らしているから、犬猫が好きという方にとって日々飛び込んでくる動物に関するニュースは辛い内容が多い事でしょう。徐々に国内の殺処分数は改善されつつあり、里親制度も知名度が高まってきています。しかしまだまだ課題は山積しているのも実情です。そのような中で、今全国の自治体も積極的に活動を始めています。ここではその一部をご紹介させていただきます。

■神奈川県川崎市の動物愛護センターリニューアル

これまで老朽化した保健所の一角に設置されていた動物保護、譲渡に関する施設を「アニマモール」という名称のもとでリニューアルオープンしました。

新しい施設は明るく、開放的で、里親希望者のかたがより気軽に足を運び、動物と触れあうことの出来る仕組みやイベントを多数計画しています。

■茨城県の子猫ミルクボランティア民間委託制度

まだまだ屋外飼育や避妊去勢の実施率の低さが課題として残り、猫の殺処分も多い茨城県では、生後間もない子猫、離乳前の子猫の人工保育を民間ボランティアに委託する制度を開始しました。

この制度は、収容、保護された猫が出産をした場合、離乳前の子猫が保護された場合に離乳完了まで一般家庭で飼育を代行してもらうという方法です。

これまでこのようなケースは殺処分や発育を諦めざるを得ませんでした。しかし今後は離乳が済み、ワクチン接種も完了し、市販のキャットフードを食べることが出来る月齢になることで、里親探しもスムーズに進みます。小さく、手がかかる時期だからこそ多くのボランティアの協力が必要とされています。

■沖縄県の混合ワクチン摂取補助制度

2019年４月から、県動物愛護管理センターに収容されている犬全頭を対象に原則、混合ワクチンを接種することを発表しました。これまで里親として引き取り手が見つかった犬のみに実施していた制度を今後は対象を拡充します。これまで混合ワクチンは全国的にみても動物保護団体が引き取り後に任意で行う事が常態化していました。もちろん費用負担も小さくはありません。しかしこの制度が始まることで、一回10000円前後のワクチン代負担の問題、病気蔓延の問題が解決に向かうと期待されています。

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