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2016年7月12日
いつも元気に散歩に出ていた「うちの子」も加齢とともにすこしずつ歩ける速さや距離は短くなっていきます。また、年齢を問わず、足腰の病気・神経性の病気などで後ろ脚が立たなくなってしまうこともあります。
そんな時、飼い主は何をしてあげられるでしょうか。
☆病気の原因を特定しよう
足元がおぼつかなくなった原因が病気にあると考えられる場合も、病気によって、飼い主の出来ることは変わってきます。散歩の仕方ひとつを取っても、膝の脱臼(パテラ)や椎間板ヘルニアなどの場合は症状が落ち着くまで、散歩に連れ出さず安静を勧められることが多いかと思います。
一方DM(変性性脊髄症)などのように麻痺が進行していくもの、動くことによって悪化するものでない病気の場合は、筋力や抵抗力維持のため、出来るだけ散歩など運動をさせるように指示されることもあります。
どちらも獣医師の診断のもとで判断しましょう。
☆介護グッズも活用しよう
人間と同じように犬の介護グッズも10年前と今では比較にならないくらい充実してきています。犬の場合、上半身より下半身に問題がでることが多いですが、動きにくくなった下半身を飼い主が持ち上げてやることにより歩くことをサポートしてやる商品などはホームセンターなどでも各種サイズが取り扱われています。
また、犬用の車椅子の販売もあります。車椅子に関しては、犬は犬種による個体差が大きいためその子用にオーダーする事が一般的です。
麻痺によって歩けなくなったもののまだまだ体力的には元気なワンちゃんの場合、車椅子を装着してやると、最初はとまどうものの慣れるにしたがって、歩けた頃のように生き生きとした表情で走り回ってくれることがあります。
☆移動が難しくなってきたら
病気の状態や老齢犬によっては外に出してやることが出来なくなることもあります。
身体の融通が利かなくなってくると、寝たきりで同じ姿勢を保つことになってしまいます。圧迫部分に床ずれができたり、夏場は暑さでよだれを多量に垂らし顔が絶えずベタついて不衛生になったりします。下半身が麻痺していると排尿も自力ではできなくなってきます。人間で考えうる「介護」が犬にも必要になるわけです。
人間は介護保険も導入され、家族だけが介護しなくても良い時代になってきましたが、ペットに関してはまだまだ介護方法すら広く知られていません。我流ではなく、ペットの介護の専門家の意見を仰ぐことにより、飼い主さんの負担が軽減されることもあるかと思います。そのうえで、あまり気負いすぎず、飼い主としてしてやれる「ベスト」ではなくても「ベター」な介護をしてやればいいのだと思います。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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