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保護犬との顔合わせ、気を付ける事は?

2016年8月5日

里親として、犬を引き取る際に必ず事前に「顔合わせ」があります。実際に犬に会って、現在の生活状況、その犬の癖や健康について、性格についてを聞いたうえで、自身の生活の中に迎え入れる事が出来るかを判断するために、いわばお見合いです。

里親希望者の中には、インターネットで写真をみて、ひとめぼれをした。自分が探していた犬種だった、色や模様、サイズが気に入ったという理由から、顔合わせもしないままで引き取りを希望する方もいます。犬は飛行機で送ってください、送料は支払うので運送会社で発送してくださいという申し出もあります。

しかし、犬にはそれぞれ性格があり、飼育本や図鑑に「おとなしい犬種」「飼いやすい犬種」と書かれていたからといって、必ずしもその通りではありません。

里親として、犬の引き取りを希望するのであれば、必ず実際に足を運び、顔あわせをすべきものなのです。

また、顔合わせの際によくあるケースとして、いきなり抱きあげる人、自分のペースで犬とのふれあいを行う人がよく見られます。

ペットショップに行くと、購入にあたって気になる子犬がいた場合には、すぐに抱っこをさせてくれるでしょう。

小さな子犬を抱っこする事で、情がわき、購入の決定打になるからです。

しかし、里親の場合はそうではありません。多くの犬達は環境はどうであれ人間との生活経験があり、自分の経験に基づく判断で人間というものを理解しています。中には、共に暮らす保護施設関係者やトレーナーには友好的であっても、突然訪れ、抱き上げようとする人間に対して露骨に不快感や警戒心を表す事も当然ながらあるのです。

また、里親希望者自身が犬の飼育経験が豊富で、犬が好きだからという理由から、引き取り前に全身を触り健康チェックをしたり、過剰なまでのふれあいをしてしまう場合もあります。

保護されている犬達は、みな何かしらの精神的な傷を負った経験があります。

顔合わせをする際には、まずはゆっくりと、落ち着きふれあいをしてあげるようにしましょう。

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