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2020年6月12日
プードル、ダックス、シーズーと垂れた耳を持つ犬達にとって耳掃除は欠かせないお手入れです。ただ耳掃除はスキキライがはっきり分かれていて、中には大嫌いと逃げ回る犬もいます。実は、ここ数年でプロトリマーの間で耳掃除の方法が大きく変わってきています。今回は正しい耳掃除についてです。
これまでトリミングショップでは、耳の内部に生えている被毛は、通気性を向上させるためにカンシや指でつまみ、引き抜いていました。この方法は、手っ取り早く通気性が向上するというメリットはあるものの、耳内部の薄い被毛に細かな傷ができたり、赤みや炎症の原因になることもあります。もちろん犬にとっても不快で苦手なお手入れです。
実は最近、耳の毛を抜くことで、かえって耳内部の状態を悪化させてしまうということから、抜かずに切る、拭き取るという手法に見直されています。
耳内部の被毛は専用の小さなハサミや人間のメイク用の先端が丸いハサミなどで根本から切る、皮膚を傷つけたり、刺激を与えないというお手入れ方法です。
この方法なら、愛犬も嫌がらずにお手入れをさせてくれることが多く、家庭でも簡単にお手入れをすることができるでしょう。
かゆみ、悪臭、よごれ・・・このような症状がある場合はすでに耳内部で外耳炎など治療が必要な症状が起きているサインです。
耳掃除を行う時は、専用のローションと綿棒で耳内部を丁寧に拭き取ってあげましょう。汚れを浮き上がらせてくれるので簡単に取り除くことができ、耳を傷つける心配もありません。犬の耳掃除専用ローションは、速乾性があり、自然乾燥するのでお手入れ後のふき取りも不要です。
この時、水道水で代用してしまうと、なかなか内部が乾燥せず、湿気がこもりかえって状態を悪化させてしまうので注意しましょう。
愛犬の耳掃除は週に数回を目安に習慣化してゆきましょう。
症状が長引く、日に日に悪化する場合は動物病院を受診しましょう。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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