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2020年1月11日
飼い主への従順さと勇敢な性格で最近海外でも人気を集めている柴犬ですが、実は柴犬にも遺伝子的に発症しやすい病気がいくつかあります。 今回は、柴犬が先天的に発症しやすい病気について、原因や症状を中心にご紹介致します。
「ライソゾーム病」と呼ばれる病気の一種で、酵素の働きが正常に機能しなくなることによって発症する病気です。
遺伝子的にライソゾーム内の酵素が極端に不足することが原因で引き起こされる病気です。
神経や脳の機能に異常が生じるため、バランス感覚が鈍くなったり脚を引きずって歩いたりします。
その他、運動時の震えや痙攣発作が引き起こされることがあります。
遺伝子的要因で発症する病気のため、現状は病気の根本を治すための治療法はありませんが、症状に合わせて対処療法が行われます。
白内障は老年性のものが多いと考えられていますが、柴犬は遺伝的原因で2歳を目安に若年で発症する白内障にかかることがあります。
一般的な白内障は、老衰や外傷、糖尿病や白内障以外の目の疾患が原因で引き起こされますが、若年性白内障は遺伝子的疾患が原因で発症します。
水晶体の一部(または全体)が白く濁る/ 視力低下により壁や物にぶつかる/ 瞳孔が開いたままになるなど
治療は一般的に外科治療によって角膜や強膜を切ることによって処置され、混濁している水晶体部分を乳化後に吸引する方法、水晶体部分を取って人工眼内レンズを入れるなどの方法があります。 また、病気が初期であれば進行を遅らせるための点眼などの内科治療が効果を示すことがありますが、内科治療に関しては白内障の根本的治療ではありません。
認知症とは脳神経系の病気で、柴犬をはじめとし日本犬によく発症する病気です。
認知症の確実な原因は未だ判明していませんが、加齢に伴う脳の何かしらの変化や神経伝達物質量の低下が原因ではないかと考えられています。
ご飯を頻繁に催促する/ 夜泣きをする/ 同じ場所をぐるぐる歩きまわる/ 呼びかけても反応しない/ 生活の昼夜逆転など
認知症の根本的治療法はありませんが、症状に合わせて対処療法として安定剤などの投与が行われることがあります。 その他、サプリメントを使用するよう獣医師に勧められることもあります。
柴犬が遺伝子的にかかりやすい病気についてご紹介致しましたが、先天性の病気に関しては根本的治療が少ないのが特徴です。 完治しない病気に関しては、対処療法を行いながら飼い主さん自身が犬の症状に合わせて生活環境を見直してあげることが大切です。 犬が快適に過ごせるように工夫してあげましょう。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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