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2019年11月16日
その美しさからイギリス大室をはじめとし常に人気の犬種上位を独占するキャバリアですが、どんな犬種であっても体の特性や遺伝子的要因でかかりやすい病気があります。今回は、大人気のキャバリアがかかりやすい病気についてご紹介致しますので、今飼っている飼い主さんもこれから飼いたいと考えている方も是非参考にしてください。
僧帽弁閉鎖不全症は、犬に多く見られる心臓病でキャバリアの病気の代表ともいわれる程多く発症が確認されています。
僧帽弁閉鎖不全症は、心臓内部の「僧帽弁」という器官が閉じなくなる病気で、この病気を発症すると体内の血液循環不全が起こります。
体内の血液の循環に支障が出ると、体全体に様々な症状を引き起こすので注意が必要です。
初期症状は、運動後や過剰に興奮した時に空咳が出るようになり、病気の進行に合わせてこの空咳の頻度が多くなっていきます。
重度の僧帽弁閉鎖不全症の場合は、呼吸困難が引き起こされるため倒れてしまうこともある恐ろしい病気です。
治療方法は、残念ながら病気の根本的治療でなくあくまで進行を遅らせたり症状を緩和させたりするために施される内科的治療が基本となります。
稀に外科手術を行う場合がありますが、非常に難易度が高い手術で今の段階ではまだ限られた病院でしか行われていません。
短頭種気道症候群とは、名前の通り短頭種に多発する病気ですがキャバリアのように太りやすい犬は特に注意が必要な病気です。
短頭種については、鼻がつぶれたような形になっていることが魅力の1つですが、他犬種と比較すると頭蓋骨の長さに対して鼻の長さが短いため、必然的に気道が狭い恰好になっています。
そのため、犬が呼吸をする時に気道に圧力的な負担がかかりやすいことからキャバリアは短頭種気道症候群を発症しやすいと言われています。
症状としては、呼吸時の音や睡眠時のいびきが現れやすく、病気が進行するにつれて口を開けながら苦しそうな荒い呼吸をする(パッティング)ようになります。
重度の短頭種気道症候群の場合は、呼吸困難によって失神することがあるので、キャバリアの場合は日頃から呼吸音や過度なパッティングに注意が必要です。
また、暑い季節や興奮した時は症状が悪化しやすいので暑さ対策は必須となり、過剰な運動や興奮状態時には注意しましょう。
キャバリアがかかりやすい目の病気が乾性角結膜炎です。
乾性角結膜炎は、分泌される涙量が極端に減ることによって目の乾燥や視力低下を引き起こす病気ですが、最悪の場合は視力を失う可能性もあります。
乾性角結膜炎は、遺伝子的にかかりやすい犬や後天的な原因でかかる事があり、後天的な原因で乾性角結膜炎になった場合は、大抵他の病気を発症して合併症として乾性角結膜炎を併発します。
乾性角結膜炎になると、浮腫(角膜部分の皮下組織に水が溜まること)が引き起こされたり、目が腫れる、赤くなるなどの炎症が起こったり痛みを伴ったりすることがあります。
今回は、上品な容姿と大きな瞳で人々を魅了するキャバリアがかかりやすい病気を3つご紹介致しましたが、どんな病気であっても早期発見と早期治療がとても大切になります。
定期的な健康診断を受けさせて、万が一病気になってしまっても進行させないように気をつけてあげましょう。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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