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バーニーズ・マウンテン・ドッグのかかりやすい病気

2019年11月16日

遺伝子的な病気も発症しやすい犬種

人に寄り添って生きる犬として世界中に多くの愛好家がいるバーニーズ・マウンテン・ドッグは、その大きな体つきからかかりやすい病気があります。

また遺伝子的な病気も発症しやすいと言われていますが、どのような病気にかかりやすいのでしょうか。

大型犬に多い「股関節形成不全」

平均体重がオスで41~54kg、メスで32~45kgと大型犬の中でも大きな部類

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、平均体重がオスで41~54kg、メスで32~45kgと大型犬の中でも大きな部類に入るため股関節の病気にかかりやすいと言われています。

中でも股関節形成不全が非常に多く、多くの場合は遺伝子疾患により先天性の股関節形成不全を発症しますが、その他にも成長期の過度な運動や過剰な栄養補給も原因となることが報告されています。

股関節形成不全とは大型犬に非常に多い股関節疾患で、脚の関節部分の骨が変形してしまうことが原因で股関節部分が噛み合わなくなる病気です。

遺伝子的な要因の場合は予防方法がありませんが、股関節形成不全の場合は特に脚に負担がかからないよう適度に体重管理をする必要があります。

犬の写真

命に関わる「悪性腫瘍」

組織球肉腫、肥満細胞腫や悪性リンパ腫を中心に悪性腫瘍を発症しやすい犬種

バーニーズ・マウンテン・ドッグは組織球肉腫、肥満細胞腫や悪性リンパ腫を中心に悪性腫瘍を発症しやすい犬種で、死因の中で悪性腫瘍が理由で命を落とす犬が圧倒的に多いと言われています。

平均寿命が7歳~11歳と非常に短いことも悪性腫瘍の発症率と大きく関係しています。

遺伝子的に悪性腫瘍になりやすいため、早期に発見できるように日々の皮膚状のしこり(出来物)の確認や定期的な検査は必須となります。

遺伝子的に悪性腫瘍になってしまう場合は決定的な予防方法はありませんが、飼い主の喫煙、過度なストレス、排気ガスなど一般的に悪性腫瘍を発症するような要因はバーニーズ・マウンテン・ドッグの生活から排除する必要があります。

犬の写真

緊急処置が必要な「胃捻転」

胸の形が深いため、胃捻転という病気を発症しやすい

バーニーズ・マウンテン・ドッグは大型犬の中でも胸の形が深いため、胃捻転という病気を発症しやすいので注意が必要です。

胃捻転とは、胃にガスや液体などが溜まって充満してしまうことによって胃が捻じれてしまう病気で、緊急治療を行わないとショック状態で命を落とす確率が非常に高い病気です。

食事前後の激しい運動、極端な早食い、運動前後の水の大量摂取は胃捻転のリスクを高めるので注意しましょう。

食事前後30分以上は運動を控えたり早食い防止のために一度の食事量を減らして食事回数を増やす、また食事スピードが極端に速い場合はスローフィーダーを利用したりすることをおすすめします。

胃捻転の頻度が多い犬の場合は、胃捻転防止のために胃の固定手術を行う犬もいます。

犬の写真

今回はバーニーズ・マウンテン・ドッグがかかりやすい病気についてご紹介致しましたが、バーニーズ・マウンテン・ドッグがかかりやすい病気の多くは死に直結することもあるので注意が必要です。

予防ができる病気についてはしっかりと予防して、病気になってしまったら早急に治療を始めましょう。

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