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2019年11月12日
多くの飼い主さんがたかが歯石と放置してしまいますが、犬の歯石は口臭の原因や口腔内の病気を引き起こす要因のみならず、口腔内の細菌が全身に悪影響を及ぼして様々な病気を引き起こす要因になりかねません。
そもそも歯石を作らないためには日常的な歯磨きが一番効果的ですが、万が一歯石がついてしまった場合は重症化する前にしっかりと歯石除去を行いましょう。
今回は3つの歯石取りの方法について、それぞれのメリットやデメリットを踏まえてご紹介致しますので、犬の歯石取りについて検討している飼い主さんは是非ご一読ください。
最近では、動物病院で歯石取りをする時の麻酔リスクを考えて自宅で歯石を取る飼い主さんも増えてきました。
自宅で歯石を取るメリットとしては、費用を抑えられることと犬が歯石取りを嫌がらない場合は動物病院での処置によるストレス軽減に繋がることです。
デメリットは、犬が嫌がった場合に怪我をさせてしまいやすいことと、歯石を完全に除去するのは素人では非常に困難であるということです。
一般的に自宅で歯石を取る際には、犬用のスケーラーや歯石取りペンチを利用しますが、自宅で処置する場合の必須条件は犬が大人しくしていられる状態であることです。
スケーラーについては歯石を削るために先が非常に尖っているため、犬の目や口腔内を傷つけてしまい動物病院に来る飼い主さんもいるので細心の注意が必要です。
また、歯石が重症化している場合は自宅での除去は非常に困難ですので、その場合は動物病院で処置してもらうことをおすすめします。
犬の歯石を安全にしっかりと除去したい場合は、動物病院での歯石取りがおすすめです。
一般的に動物病院で歯石を取る際には全身麻酔を利用するため、全身麻酔が難しい老犬や麻酔リスクが生じやすい短頭種にはおすすめできません。
デメリットとしては、全犬種関わらず多少の麻酔リスクがあることと費用が高額になりがちなことです。
メリットとしては、全身麻酔をするので犬が嫌がって暴れる事なく安心して歯石除去を行えるという点と、重症化している歯石の場合は歯周ポケットを含め処置できるという点です。
最近では無麻酔歯石除去を行う動物病院も増えましたが、歯周ポケットを処置するには痛みが伴うので、歯石が重症化している場合は無麻酔での処置は好ましくありません。
歯周ポケットを含め完全にしっかりと除去したい場合は、動物病院で全身麻酔を利用して処置してもらうことをおすすめします。
最近犬の無麻酔歯石取りが流行っており、トリミングサロンなど獣医師免許を保有していない人が処置することが増えました。
動物病院以外の施設で歯石を取るメリットとしては、価格が安いことと全身麻酔リスクがないことですが、デメリットとしてそもそも営利目的で獣医師免許を保有していない方が犬の口腔内処置を行うということに問題があります。
万が一犬を傷つけてしまった場合などの責任問題にもなりかねないので、獣医師でない人に犬の歯石取りをお願いする場合は、事前にデメリットについて考えておかなければいけません。
今回は犬の歯石取りの方法についてご紹介致しましたが、犬の口腔内の健康維持は全身の健康維持に役立ちますので、出来る限り毎日の歯磨きを心がけましょう。
万が一歯石が出来てしまった場合は、全身麻酔での処置が必要にならないように早めに歯石除去を行うことをおすすめします。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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