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2019年10月26日
肥満は人間同様に犬にとっても万病のもととなり、日本ヒルズ・コルゲート株式会社が行った2013年度の獣医師向けアンケートでは、何と獣医師から見て肥満であると思われる犬は46.2%と過半数近いのです。
今回は肥満が引き起こす病気についてご紹介致しますので、食事管理でしっかりと予防を行いましょう。
健康体である犬の場合、脾臓からインスリンというホルモンが分泌されます。
このインスリンは、犬の体内の様々な細胞内に糖が吸収されるように働きかけています。
その他にも、食事で摂った栄養素を肝臓内で貯蓄する役割も果たしていますが、肥満が原因で糖尿病になってしまうとこのインスリンが不足することによって、正常に機能せずに栄養素が体に行き渡らなくなってしまいます。
犬の糖尿病予防のためには適切な食事管理と運動が非常に大切ですので、愛犬の食事管理や運動量について早いうちにしっかりと見直しましょう。
主な病気としては椎間板ヘルニアや股関節形成不全ですが、病気の進行度合いによっては歩行障害が引き起こされる場合もあり非常に危険です。
椎間板ヘルニアや股関節形成不全になってしまうと、運動制限もさることながら重症化することによって日常生活で犬が自分で歩けなくなってしまうこともあるので肥満には細心の注意が必要です。
肥満によって気管部分に余計な脂肪がついてしまうと、気管がつぶれたような状態になってしまい犬の呼吸が荒くなったり、重症の場合は苦しくて喘ぐような様子を見せたりすることもあります。
肺の膨脹機能にも妨げが生じるため、肥満は呼吸器官に関係する病気を引き起こしかねない恐ろしい病気の予備軍です。
犬も人間同様に肥満になることによって心臓への負担も大きくなりますので、特に心臓病の犬であったり体力の落ちている老犬であったりする場合には、肥満によって心臓に過度な負担がかかることは好ましくありません。
犬も体重が増加することによって必然的に体脂肪が増えますが、体脂肪増加に伴い心臓に送り出される血液量が多くなり、どうしても心臓に負担がかかりやすくなるので注意しましょう。
犬の肥満がもたらす病気についてご紹介致しましたが、人間同様に犬にとっても肥満は様々な病気の原因となります。
何より恐ろしいのが犬の肥満に気づいていない飼い主さんが殆どであるという事ですので、犬の適正体重を把握してしっかりと食事管理を行ってあげましょう。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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