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2019年10月21日
最近では犬の室内飼育の徹底、品質の高い食事、動物医療の発達などにより、犬の寿命が年々延びていますがそれに伴い老犬に発症しやすい心臓病が増えています。
心臓病は犬の死因の第2位と非常に多く、その中でも犬の場合は僧帽弁閉鎖不全症が殆どであると言われています。
今回は犬の心臓病のための食事についてご紹介致しますので、食事管理をする上でご活用ください。
心臓病の犬の場合は、心臓と血液の関係について第一に考えなくてはいけません。
犬の血液は心臓のポンプの役割によって全身に送り出されていますが、食事で塩分(ナトリウム)を多く摂ってしまうと犬の体は多くの水を必要とします。
体内の水分量が上がると今度は血液量が上がり、血液量が増えることによって心臓ポンプの機能がより激しく動作しなければいけない状況になりますので、心臓負担軽減のためには塩分が少なめの食事が大切です。
心臓病の犬の場合は、体重が大幅に増えることによって心臓への負担リスクが高まるので、肥満になりにくい食事管理が必要です。
血液量が増えると、心臓はその血液を全身に送るために激しく動かなければいけない状況になってしまうため負担が増えます。
犬が心臓病の場合は、体重をしっかりと管理できる食事を心がけましょう。
タウリンはアミノ酸の一種で心臓の働きを助ける栄養素の1つです。
心機能が弱まっている僧帽弁閉鎖不全症をはじめとした心臓病の犬にとっては大切な栄養素ですので、食事に積極的に取り入れることをおすすめします。
タウリンは基本的に犬の体の様々な臓器の健康維持のために必要ですが、特に心臓にある心筋の収縮力を強化するために役立つと言われています。
心臓病の犬は特に血液中に存在するタウリン濃度が低くなりやすいので、サプリメントを利用するのも良いですね。
カルニチンはタウリン同様に心臓の健康維持に役立つので、食事で積極的に取り入れたい栄養素です。
特に拡張型心筋症の犬の場合は、心筋の細胞収縮に役立つ栄養素ですのでサプリメントを利用すると良いでしょう。
今回は犬に多い心臓病についての食事管理をご紹介させていただきましたが、食事の基本は心臓機能に役立つ栄養素を取り入れて、心臓に負担がかかりやすい栄養素を制限することです。
心臓機能の健康維持にはサプリメントの活用も有効ですので、是非毎日の食事に取り入れてみてください。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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