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2019年10月19日
犬の死因第一位が癌ですが、最近では多くの飼い主さんたちが愛犬の癌予防、癌の転移防止、また抗がん剤治療の補助として愛犬のために手作りご飯を作っています。
そんな背景から、今回は癌と闘うための手作りご飯の基本についてご紹介致します。
犬が癌の場合に毎日の食事で取り入れたいのが、抗がん作用が期待できる食材です。
抗がん作用がある食材とは、主に天然の植物中に存在する栄養素で癌を抑制することを目的として取り入れますが、犬の場合は癌の予防や転移、再発防止のために積極的に使いたい食材です。
栄養素としては主にβグルカン、フラボノイド、ビタミン類などで、食材としてはハナビラタケやマイタケなどのキノコ類、また野菜類に多く含まれています。
癌と闘う上でとても大切なのが、犬が本来持っている免疫力を高めることです。
免疫力とは簡単に言うと、犬の体内で発生した癌細胞や体外から体に入り込んできたウイルスや細菌を見つけ出して撃退するための自己防衛力であり、癌と闘う犬の場合は特にこの力を向上させることが大切です。
犬の免疫細胞の多く(約6割程度)が実は腸に集まっており、この腸管免疫機構という免疫システムを健康に保つことが免疫力を高めるためには大切であると考えられます。
腸内環境維持のために取り入れたい食材としては、主に粘り気のある食材で山芋や里芋、オクラやひきわり納豆などです。
癌と闘うために一番に制限したい栄養素が糖質です。
糖質は癌細胞の餌になりやすい栄養素であり、癌の再発防止や転移防止のためには必ず制限しなければいけません。
人間にとって甘い物を与えないことはもちろんですが、手作りご飯を作る時には糖質が多い米類やトウモロコシ(炭水化物には癌細胞の大好物である単純糖質が含まれる)を制限することをおすすめします。
実はドッグフードにも多くの米類やトウモロコシが使われているので、トッピングご飯の場合はドッグフード選びにも気をつけなければいけません。
癌細胞の増殖のみならず様々な病気の原因となるのが、犬の体内にある活性酸素という物質です。
この活性酸素を除去するために必要なのが抗酸化作用のある食事ですが、主な栄養素としてはファイトケミカルと呼ばれている植物由来成分が効果的であると言われています。
最近注目を集めているブロッコリースプラウトは、第七の栄養素とも呼ばれるほど癌や病気に効果的なファイトケミカルですので、犬が癌の場合は積極的に取り入れたい食材の1つです。
ちなみにブロッコリーにも同じ成分(主にスルフォラファン)が含まれていますが、ブロッコリースプラウトはスルフォラファンが成熟したブロッコリーの約20倍以上であると言われています。
癌細胞の餌になりやすい糖質を制限する代わりに、犬のエネルギー源となるタンパク質量を多めに与えることが大切です。
糖質制限によって犬のエネルギー減が減ることはもちろんですが、それだけでなく癌の犬の場合は体内のタンパク質が破壊されやすく不足する傾向にあります。
体内のタンパク質不足は、体重の減少や元気の喪失にも繋がりやすいので不足しないように補ってあげましょう。
手作りご飯の場合は、主に良質な肉類を使用することをおすすめします。
犬の癌と闘う手作りご飯の基本についてご紹介致しましたが、手作りご飯は癌細胞を増殖させやすい栄養素を制限して、癌のために不足しがちな栄養素を補充することが基本となります。
毎日の食事は癌を中心とした病気と闘う犬の体にとってとても重要ですので、栄養バランスをしっかりと考えて作ってあげましょう。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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