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吉造ブログ

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動物病院の療法食とは

2016年9月30日

動物病院へゆくと、日ごろペットショップの店頭ではみかけないパッケージのドッグフードを見かけるでしょう。

時には、治療の一環として、獣医師からドッグフードを処方される場合もあります。でも市販のドッグフードに比べ驚くほどに価格が高い上に、動物病院でしか販売していないという不便さもある製品です。

この動物病院専用のドッグフードを「療法食」と呼びます。基本的には動物病院で診察を受け、獣医師の処方の上で使用する病気治療のための専用食です。

これらの療法食は、サイエンスダイエットで有名なヒルズやペディグリーチャムで有名なウォルサムなど大手メーカーが主流となっていくつかのブランドを発売しています。

療法食には薬剤は含まれていないので、直接的な治療効果はありませんが、食事を通じて病気の改善がされるようにと工夫がされています。

有名な製品では「尿路結石用」の療法食を例に挙げてみましょう。

オス犬に主にみられる尿路結石という病気を発症してしまうと、排尿の度に激しい痛みがあり、中には排尿自体を我慢するようになってしまう場合もあります。

治療方法は結石の程度によって、飲み薬で終わる場合、石を粉砕する処置をする場合もあります。その後の再発を予防するためには、日ごろから飲水量を増やし、排尿回数を増やす事で、尿道内で石になってしまう前に排出させてしまおうという方針が取られます。その方法として、療法食に一般食の数倍もの塩分を添加するのです。つまり塩辛い食事をすることで喉が渇き、水が飲みたくなるという習性を上手に活用しているのです。

この方法であれば、犬は食事の度に自ら大量の水を飲むようになるという流れなのです。

この理論だけをみれば、非常に効率のよい方法にも思えますが、大量の塩分を摂取する事で、今度は腎臓に負担がかかったり、高血圧という弊害が生じてしまいます。なので、購入は動物病院の処方の上とし、給餌期間や給餌量は獣医師の指示を仰ぐようにとされているのです。

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