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2020年1月13日
犬の皮膚病で悩んでいる飼い主さんが多くいますが、犬の皮膚病は種類が非常に多く、皮膚だけに症状がでる病気もあれば、内分泌疾患の影響によって皮膚に症状が出るものもあります。
今回は、犬によく起こる主な皮膚病について症状や治療法を中心にご紹介致します。
通常犬の皮膚には様々な菌が存在していますが、健康体の犬であればそれらが異常に増えすぎてしまうことはありません。
しかし、体の免疫力が低下している、スキンケア方法が適切でない、膿皮症以外の皮膚病を発症しているような場合に、菌の一種である「ブドウ球菌」が過剰に増えてしまう事によって膿皮症を発症します。
皮膚状に小さな出来物ができる、部分的に赤くなる、痒みや脱毛を引き起こすなど
一般的には内科療法にて抗生物質の投与が行われ、進行状況に合わせて自宅や動物病院での定期的な薬浴が必要となる場合があります。
マラセチアとは真菌であるカビの一種ですが、この真菌が異常に増えてしまうのがマラセチア皮膚炎です。
通常は健康体の犬であっても耳道や皮膚状に存在する菌ですが、過剰に増えることによって様々な症状を引き起こします。
皮膚が脂っぽくなる/ 痒みや赤みを引き起こす/ 皮膚が臭うなど
一般的には投薬とシャンプーが基本治療として行われますが、シャンプーに関しては週2回~3回継続して行う必要があり再発しやすい病気のため、治療には根気が必要です。
なお、マラセチアによるアレルギー反応が出ている場合は、ステロイド剤が処方されることもあります。
アトピー性皮膚炎は何かしらのアレルギー物質に過剰に体が反応して起こる皮膚炎で、犬によく見られる主なアレルギー物質は草や花粉、食べ物やほこり、細菌などです。
強い痒み(皮膚を舐めたり掻いたりする)/ 皮膚に厚みがでる/ 脱毛やフケがでるなど
症状や進行度合いに合わせて、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン薬)や抗ヒスタミン薬、インターフェロンγ製やカルシニューリン阻害剤投与などの内科治療が行われますが、完全に治るわけではないので犬の生活からアレルギー物質を排除する必要があります。
犬によく見られる皮膚病についてご紹介致しましたが、犬の皮膚病は治療に時間がかかるものが多く、進行すると痒みによる犬のQOL低下がひきおこされやすい病気ですので早期発見、早期治療が非常に大切です。
普段から犬の皮膚を細かく観察して、皮膚を舐めたり掻いたりするような仕草が目立ったら早めに動物病院で検査を行いましょう。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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