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2019年12月1日
「シニア用」と表記があるドッグフードは低タンパク低カロリーなどの表記があることがありますが、全ての老犬にこれらの「シニア用」ドッグフードが適しているわけではありません。
特に運動量が成犬時と変わっていないような老犬の場合は、あえて老犬だからといって「シニア用」ドッグフードに変更する必要がないので注意しましょう。
それに対して、老犬用に作られたドッグフードでも「エイジングケア」表記があるものについては多くが低たんぱく低カロリーなどの栄養素の制限をせずに、老犬の体に必要な栄養素が追加で含まれていることがあるのでおすすめです。
いずれの場合もドッグフードを選ぶ時はしっかりと内容量を確認することが大切です。
元気に見えても老犬になるとどうしても脚や股関節の炎症や疾患が出てくるので、オメガ3脂肪酸のDHAやEPAが多く配合されているドッグフードを選ぶと良いでしょう。
これらの栄養素は、老犬に発症しやすい腎不全や心不全の予防にも役立ちます。
また、老犬は免疫力が低下して様々な病気を発症しやすくなるため、抗酸化作用のあるDHAやEPAは健康維持でも重要な役割を補います。
足腰が弱ってきた老犬におすすめの栄養素がグルコサミンやコンドロイチンです。
犬用サプリメントでも多く見かけますが、足腰に関係した病気を発症している犬はもちろん足腰の老化予防にも適した栄養素ですので、老犬の場合はグルコサミンやコンドロイチンが入ったドッグフードを選ぶのも良いでしょう。
これらは老犬に起こりやすい関節痛などの炎症の緩和にも役立ちます。
老衰によって免疫力が低下しやすい老犬には、消化しやすいドッグフードが適しています。
犬の体には自分で病気と闘うための免疫細胞がたくさんありますが、実はこの免疫細胞の約7割程度が腸に集中していると言われているため、腸をはじめとする消化器官の健康維持が免疫力向上にとってとても大切です。
ドッグフードを選ぶポイントとしては、品質の良い動物性タンパク質量が主成分になっているか、食物繊維が適度に含まれているかどうかです。
それに加えて乳酸菌、ビフィズス菌やフェカリス菌など腸内環境の健康維持に役立つ何かしらの栄養素が含まれているドッグフードを選ぶと、サプリメントを追加で与える必要がなく経済的です。
今回は老犬のドッグフードの選び方についてご紹介致しましたが、一言で老犬といっても健康状態はそれぞれですので、愛犬に合ったドッグフードを選んであげることが大切です。
基本的に運動量が変わらず健康な犬であれば、老犬であるからと言って栄養素を制限する必要はありませんが、何かしらの病気を発症している犬の場合は獣医師に食事内容について相談してみると良いでしょう。
ドッグフードを選ぶときは年齢ではなく何より犬の健康状態に合ったドッグフードを選んであげるように心がけると良いですね。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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