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2019年11月28日
日本の場合、犬の肥満率は何と約半数にも及ぶと言われており深刻な問題となっています。
犬の肥満は様々な病気の予備軍であると言われ、脚や股関節、心臓や呼吸器官にも大きな負担をかけてしまいます。
今回は、犬の手作りダイエット食の基本についてご紹介致しますので、犬の肥満で悩んでいる飼い主さんは是非ご活用ください。
犬の手作りダイエット食の基本は、その犬に合った1日のエネルギー要求量をしっかりと把握した上で作ることです。
インターネットでも簡単に計算できるツールがあるので、手作りご飯を作る前にしっかりとその犬に合ったエネルギー要求量を把握しておきましょう。
https://dogfoods.info/dogs-nutrition/calorie-calculation.html
自動計算ツールは基本的に「体重 x 係数」を入力しますが、肥満傾向にある成犬の場合は係数「1.4」を利用します。
また、動物病院で減量の必要があると言われている場合(重度の肥満の場合)は、係数は「1.0」を利用しましょう。
計算機を利用する場合は、下記の手順で計算することができます。
まず初めに「体重×体重×体重=√√×70」の計算式で犬の安静時のエネルギー要求量を計算します。
例えば体重10㎏の犬で考えると、計算式は「10×10×10=√√×70」となるため計算結果は393.63となります。
次に、犬の1日のエネルギー要求量を「(手順1で求めた安静時のエネルギー要求量)x(下記犬の状態別係数)で求めます。
係数
・肥満傾向にある場合の係数「1.4」
・重度の肥満の場合の係数「1.0」
例えば、体重10㎏で避妊手術済みの肥満傾向にある犬の計算式は「393.63 x 1.4」で551.082となるため、1日に必要なエネルギー要求量は約551kcalとなります。
犬が肥満傾向にあり減量する場合は、何より低カロリーの食材を積極的に利用する必要があります。
これは単純に犬の体重減量のみならず、低カロリー食材を主な食材として利用することによって食事量を急激に減らさないように調整することが目的です。
犬のダイエット食を作る場合は、何より犬の満腹感を満たしてあげる食事作りが大切です。
人間にも同じことが言えますが、急な食事内容の減量は犬にとっても空腹感が強くストレスの原因となったり、体に負担をかけたりする恐れがあるので十分気を付けてあげましょう。
タンパク質・・・鶏ササミや胸肉、牛肉の赤身部分、白身魚やサーモンなど
炭水化物・・・発芽玄米やきゃべつ、大根、カボチャなどの野菜類
脂質・・・鶏脂や魚油、卵黄など
ビタミン&ミネラル・・・緑黄色野菜や海藻類など
犬のダイエット手作りご飯は、高タンパク、低糖質、低脂肪であることが基本です。
犬にとって質の良いタンパク質は体の健康維持のみならず、脂肪燃焼効率を上げるのにも役立つので、タンパク質量は減らさずに特に質の良いものを選びましょう。
また、糖質については体に吸収されやすいブドウ糖、砂糖や可消化性デンプンなどを避けて、脂肪分の低い材料を使ってご飯を作ってあげることが基本です。
今回は犬の手作りダイエット食の基本についてご紹介致しましたが、犬のダイエットは急激に行わずにゆっくりと行う必要があります。
急な体重減量は逆に体に負担をかけるので、与える量を減らすのではなく与える内容をしっかりと考えて無理のないダイエットをサポートしてあげましょう。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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