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2019年10月18日
犬は犬種ごとにかかりやすい病気が異なりますが、今回は大型犬が特に気をつけたい病気についてご紹介致します。
かかりやすい病気について知っておくことは、犬が病気にならないための予防や対策に役立つので、大型犬を飼っている飼い主さんは是非参考にしてみてください。
大型犬の代表的な病気の1つが股関節形成不全です。
股関節形成不全は、生まれながらにして持っている遺伝的な疾患と言われてきましたが、最近では犬の成長過程の環境も病気に大きく関係することが報告されています。
この病気は、脚の関節部分にある骨が変形して起こる病気で、歩き方に異常が出るので比較的飼い主さんが気づきやすい病気であると言えます。
成長期に過度な運動をさせると脚の軟骨部分に損傷を与え、股関節形成不全になりやすいので生後1歳未満の場合は特に運動量に気をつけましょう。
また、大型犬の場合は体重が増加すると脚にも負担がかかりやすいので、股関節形成不全の予防や治療には体重管理も大切です。
大型犬を飼っている方なら誰しも気をつけたいのが胃捻転です。
胃捻転とは、胃が捻じれてしまう病気で緊急治療をしないと多くの場合死に至る危険性の高い病気です。
多くの場合が食後の前や直後の運動で胃にガスが発酵することによって胃が捻じれてしまいますので、犬が吐きそうで吐かないような仕草を見せたり、腹部が膨らむ、草を大量に食べる、ゲップをしたり落ち着きなくうろうろするような行動が見られたら早急に動物病院に行きましょう。
胃捻転の予防としては運動前後の食事を控えることが大前提で、極度に食事ペースが速い犬の場合はスローフィーダーでゆっくり食べさせたり1度の食事内容を減らして回数を増やしたりすることが大切です。
最近では死の危険性から、胃捻転防止のために胃の固定手術を行う大型犬の飼い主さんも増えています。
前十字靭帯とは、犬の膝部分にある十字型に交差している靭帯ですが、この靭帯の前部分である前十字靭帯が切れてしまう病気を前十字靭帯断裂と呼びます。
大型犬に非常に多い病気で、靭帯が切れてしまうことによって体重を膝にかけることが出来なくなるため、急に後ろ脚を上げながら歩くような仕草を見せます。
主な予防方法は、大型犬の場合は特に靭帯に体重がかかりやすいため肥満に注意することですが、万が一前十字靭帯になってしまったら早めに手術を行いましょう。
プロフィール
ペットライフ吉造 代表 上野 亮二
ペットライフ吉造では、ペットトレーニング、ペットホテルサービスを行っています。飼い主さまが困った時にすぐに手を伸ばせられる存在でありたいと思っています。
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